三毛猫如月の玉手箱

お気に入りの海外ドラマ(アメドラ中心)のあらすじ&感想を書いています。ネタバレは主にCS放送済分のみ。おまけで時おり猫話も・・。

女王ヴィクトリア 愛に生きる/第8回(シーズン1最終話)「誕生」

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近づく女王陛下の出産を睨んで、様々な人たちがそれぞれの思惑を持ってイギリス宮廷に戻ってきました。
叔父のベルギー国王レオポルドは姪であるヴィクトリアの無事な出産を見守りに、
同じく叔父で現王位継承権第2位のカンバーランド公爵(ハノーファー国王)は、女王に万が一のことがあれば王位を継ぐつもり満々なのが見え見えの表情で、
そしてアルバート殿下の兄エルンストは弟夫婦の第一子の誕生を祝福するため、そしてサザーランド公爵夫人ハリエットに再会するために・・・。ハンカチを握りしめて。

アルバート殿下が異国人(ドイツ人)であるという意識は貴族の間にも王宮の使用人の間にもいまだ根強かったようで、また国民の間にもそういった感情が残っているようでした。(そもそもヴィクトリア女王自身もドイツの血が濃い)
その証拠に、女王あてに毎週チルダーズ大佐という人物から”陛下をドイツの暴君からお救いしたい”という熱烈なファンレターも届いていたのですが、女王あての書簡を管理するレーゼンはそれを重視せずに無視しておりました。

大きなお腹を抱えて退屈気味のヴィクトリア、日課の馬車に乗っての外出だけはやめようとしません。子育てに自己犠牲はつきものなのよ、という母親の育児方針も聞く耳を持たず、こっそりと乳母を手配「ママは女王じゃないし、私は牛じゃない」牛発言には笑えました。
ハリエットとレーゼンをお供に、馬車で公園を散策する女王に国民から歓声が上がり、ヴィクトリアも笑顔で手を振る、そんな中、障害物で立ち往生した馬車に一人の男がすみれの花を投げて注意を引いて話しかけてきました。しかし、この時代の警備体制ってものすごーく緩かったんですねぇ・・。
なんとそれが手紙の送り主チルダーズ大佐と知って、レーゼンは顔色を変える。大佐はやはりドイツ人から陛下をお救いしたい、という勘違いの深い忠誠心を熱烈に訴えて近寄ってきましたが、警護のものに取り押さえられて引き離されました。
この事件にアルバート殿下も母君も憂い顔。でもヴィクトリアはあまり気にする様子がありません。
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謁見したカンバーランド公爵には、次はすみれではなくもっと硬いものが飛んでくるかも?と皮肉を言われて、さらにヴィクトリア周辺は警戒心を強くする。もしや、女王を暗殺してまで王冠を手に入れようとしているのでは?と。
レーゼンは手紙のことを知っていながら黙っていたことをアルバート殿下に叱責されますが、むっとした様子で、陛下はご存知だったしご命令はなかった、と自分はあくまで女王に仕える身だ、とアルバート殿下と張り合う態度。アルバート殿下はひそかに、そんなレーゼンは側近として冷静な判断能力に欠ける、と思い始めた様子。
が、幼い頃からヴィクトリアの側近であるレーゼンは本気でヴィクトリアの身を案じ、乳母選びも真剣に行っておりました。

すみれの花を投げられたくらいでひるんでなるものか、とばかり、ヴィクトリアは日課の散策を続行。
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心配したアルバート殿下はレーゼンの代わりに自身が同行することに。
アルバート殿下の心配が当たってしまい、馬車が公園に通りかかった時、一人の青年が女王に向けて発砲する という大事件が起きてしまいます。
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その時、アルバート殿下は身を呈してヴィクトリアをかばい、幸い二人にけがはなく、慌ててアルバートは呆然自失のヴィクトリアを王宮へ連れて帰りました。

犯人のエドワード・オックスフォードはイギリス青年隊の一員であり、自宅にはハノーヴァーからの指示を待て、と書かれた手紙があった、と警察から報告が。
本当にカンバーランド公爵の指示なのかどうか確証は得られませんでしたが、王侯貴族のカンバーランド公爵に対する態度は無言で彼への疑惑を肯定しており、公爵は全員から無視される存在となりました。ちょっといい気味。
結局、オックスフォードの自作自演であり、撃った弾は見つからず空砲、見つかった手紙も自分で書いたもの、とわかり、彼は精神に異常があるとして大逆罪には問われずに病院送りになるかも、と知らせが入り・・・それを聞くとヴィクトリアは、自分も生まれてくる子供も怯えながら暮らさなければ、自由でいたいのに!と取り乱した姿を見せてしまいます。

しかし、謁見したカンバーランド公爵に、自分のハノーファー王国ならばとっくに死刑になっている、それができない立場だな、と揶揄されたヴィクトリア、ちょっと考える様子を見せて、叔父にきっぱりと言葉を突き付けます。
「これだけは断言できます。いろいろ間違いを犯したし、今後も間違えるかもしれないけれど、私は叔父様よりはるかに良い君主になります」
そういい捨てて、叔父を置いてさっさと去るヴィクトリアの顔には、堂々としたほほえみが。

サー・ロバート・ピールによって、オックスフォードが正式に精神科送りと決まったと知らせがもたらされる。その判決に甚だ不服のアルバート殿下に対して、ヴィクトリア自身はもう取り乱さず、粛々とその決定を受け入れる姿を見せました。いわく
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「戴冠式でこの国の法律を守ると神に誓いました」
そしてイギリスの司法制度を信頼している証に、この午後もいつもと同様に馬車で出かけましょう、と大きいお腹で立ち上がる。あまりに無謀だ、といい顔をしないアルバート殿下でしたが、ピールはそんな女王に感じ入り、率直に
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「ここまであっぱれな君主のお言葉は初めてです」と称賛。
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そして女王夫妻を乗せた馬車がいつもの道に差し掛かると、女王を讃える大歓声が待ち受けていました。
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アルバート殿下はヴィクトリアと子供を心配するあまり、君主夫妻として正しい判断ができなかった、と素直に認め、ヴィクトリアの行動に”感服しました”と膝をついて称賛の言葉を送る。

そうして始まった初のご出産。
ヴィクトリアは無事、第一子である王女ヴィクトリアを出産しました。
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***
というわけで、あっという間にシーズン1最終話を迎えた女王ヴィクトリア。
最終話はヴィクトリアの女王としての成長著しく、ピール、アルバート殿下と共に、私も称賛の気持ちでいっぱいでした。これまでは自分の地位への責任感と誇りはあれど、お転婆で活発でちょっと癇癪もち、無知で無垢な少女めいた部分もあった女王陛下なんですが・・・この最終話は思わず膝をついてしまうような君主としての威厳と決意に満ち溢れていました。頑固もこういう方向に進むと素晴らしいですね。
この小柄な女王陛下が、並み居る百戦錬磨の貴族たちを黙らせていく姿というのは、問答無用に気分爽快。わがままで傲慢なだけではない、愛らしさの中にあふれる威厳と決意を本当によく表現したなあ、と脚本にも演技にも、やっぱり感服いたしました。

アルバート殿下がヴィクトリア女王を銃弾からかばう、映画のワンシーンのようにロマンティックな事件は脚色ではなく事実で、この事件をきっかけに国民のアルバート殿下に対する感情は良い方向へと変わり始めたそうです。
しかし、アルバート殿下・・・本当に出来すぎな、天然の女殺しな男・・・・(笑)

家庭円満な女王陛下の他に進行中の恋が二つ。
スケレットとフランカテリの恋は、男の愛情を信じたくて、でも信じ切れずに仕事と収入を選んだスケレットのせいで一旦破局。フランカテリは自分の店を持つために王宮のシェフを辞職し、スケレットに別れも告げずに出て行ってしまいました。女王陛下の無事な出産で沸き返るムードに、たぶん気持ちを変えたスケレットがフランカテリを探した時には、彼の姿はなく・・・泣きむせぶスケレット。フランカテリさんもスケレットも、互いに本気だったのにね・・・。
アルバート殿下の兄エルンストのサザーランド公爵夫人への気持ちは抑えきれず、また夫に相手にされない公爵夫人もエルンストの熱い気持ちに気持ちが揺らぎ・・・二人はとうとう公爵夫人の部屋で密会へ。それを咎めるアルバート殿下でしたが、エルンストは思い出の品に、と公爵夫人の髪の毛を一束もらっただけで、最後まで関係を結ばなかった、結びたかったけれど、とこちらも結ばれぬ美しい恋でどうやら終了。エルンスト、チャラ男のようでいて実はとても紳士な人物で好感度が非常にアップです。ハリエットも美しかった・・・。

全体的に本当に嫌味がなくエグいシーンは皆無のさらりと品の良い内容で、上質の大人向けコミックを読むような娯楽的楽しさ(衣装調度、イケメン王子に美貌の貴婦人とか(笑))もありましたし、間違いなく豪傑であろう女王陛下と、ともに生きた人々の波乱万丈な一生という史実を知って楽しむ部分も大いにありました。これは本当にシーズン2が待ち遠しいです。そのシーズン2は本国でただいま放送中。NHKがお得意の”続きは放置”のクセを出さずに、早めに入手して放送してくれることを心から願っております。いっそhuluにきてくれたらいいのになあ、マスケティアーズみたいに(マスケティアーズはNHKが放送しなかったシーズン3を、huluがちゃんと配信してくれました)
早く続きが見たいです~('ω')ノ

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プロフィール

三毛猫如月

Author:三毛猫如月
仕事と家事の合間の貴重な息抜きは、チョコとコーヒーと海外ドラマ(アメドラ中心)。
海外ドラマ歴は?0年になる如月の、のんびり視聴日記です。不定期で、愛猫にまつわる猫話ものせてます。

最近はエピソードガイド中心、内容は予告なくネタバレしておりますので、ご注意!

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