三毛猫如月の玉手箱

海外ドラマ(アメドラ)と愛猫と愛娘と。私の好きなものを語るブログです。ネタバレありのレビュー中心!

ブラックリスト~シーズン4Ep17「レクイエム」

ミスター・キャプランのレッドへの怒りを本当に理解するためには、彼女の過去を知る必要があるんじゃないかなあ、シーズンフィナーレまでに見られるかしらん、と思った矢先に、今回のエピソード「レクイエム」
ここまで全く謎の存在だったミスター・キャプランのこれまでの軌跡が描かれました。これは本当に目の離せない、必見のエピソードでした。しかもカークの時のように(しつこい(笑))煙に巻くようなことはせず、しっかりきっかり描かれた。
いろんな驚きがありましたー・・・・。
あまりにいろんなことが一気にわかったので、今回はちょっとスタイルを変えてあらすじ形式ではなく、箇条書きにしていってみようかと思います。
ところどころ、私の個人的な見解が入りますので、どうか鵜呑みにはなさらずに!

回想パート
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・ミスター・キャプランことキャサリン・ネメックは幼い少女の時に母親を亡くしている。
その時父から、”(遺体は)ただの骨が詰まった皮の袋。人生の痛みは体に刻まれている(から置いていく)”という独特の見解を教えられている。
・その後、ノースウェスタン大学で医学を学ぶが、遺体に対する興味と執着が強すぎることに自ら気づいて中退、生者に愛を注ぐべくベ児童発達学で修士号を取りベビーシッターに。
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・主に外交官家庭などで仕事をしているうちに出会ったのが、なんとリズの母カタリーナ・ロストヴァ!キャサリンはカタリーナに雇われて、赤ん坊のマーシャのシッターになる。
・カタリーナとの約束は、カタリーナがいない時はなにもかも彼女のやり方を真似て彼女の代わりになること、ただしマーシャを愛してはいけない。カタリーナがいる時は母親の役割はすべて彼女のもの、キャサリンはただすべてを見守ることが役目。
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・ある日、キャサリンは謎の襲撃犯と戦うカタリーナの姿を見て彼女に加勢、男は死ぬ。アレグザンダーに知られることを恐れるカタリーナを守り、キャサリンは死体を見つからないように完璧に処理。
二人の信頼関係は急速に強まり、カタリーナは自分がKGBのスパイであることを暗に認める。
・さらにキャサリンはカタリーナがアメリカ人の男(レイモンド)と密会している現場も目撃してしまい、カタリーナが任務で出会ったレイモンドに本気であること、マーシャはどちらの男の子供なのかわからないままであることを知る。
・別れ話を切り出したカタリーナからレイモンドはマーシャを誘拐する。レイモンドはマーシャを自分の子供と信じていた。マーシャ奪還にキャサリンも協力を申し出て、アメリカへ。
・とあるモーテルで待つキャサリンの元に、カタリーナがマーシャを抱いて逃げてくる。
「火事になった、怒鳴りあい、喧嘩になって、マーシャが・・・」とうろたえるカタリーナ。
カタリーナは安全になったら連絡する、とマーシャをキャサリンに預けて去る。
・しかし1週間以上たってやっとかかってきた電話で、カタリーナはレイモンドとの関係がソ連にもアメリカにもばれて追われていることをキャサリンに告げる。そのうえで、自分もキャサリンもマーシャのために身を隠さなければ、とマーシャを友人のサム・ミルホーン(リズの養父)に預けるように命令する。
・その後にもう一度かかってきた電話でキャサリンはカタリーナがもう戻らない覚悟であることを告げられる。二人が愛するマーシャのために、あなたも消えて、愛している、と言い残して電話は切れる(カタリーナは海辺の公衆電話からかけているので、ケープメイからと思われる。レッドが言うことが本当なら、おそらくその後入水自殺)
・マーシャを手放し、カタリーナの死を知ったキャサリンはあるバーで一人の女性アニー・キャプランと出会う。アニーは叔父で保釈保証人であるリトル・ニコス(S4Ep02「マト」に登場)に会いに行くところだった。仕事を求めてキャサリンもアニーとともにテキサス州アマリロへ。
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・二人は恋仲に。しかし、リトル・ニコスの事務所で働き始めたアニーをニコスを逆恨みする暴漢が遅う。その際、二人の関係を見抜いたのか、暴漢にキャサリンは”ミスター・キャプランだな”(アニー・キャプランの夫という意味か)と揶揄られている。キャサリンの目の前でアニーは胸を撃たれ、キャサリンも頭に一発くらってしまう。血まみれになりながら道路によろめき出たところで力尽き、病院で目覚めたときにはアニーはこの世から去っていた。(同じく「マト」でこの状況をキャプランが語っている)
・リトル・ニコスのオフィスで働き始めたキャサリンをサムが訪ねてくる。レイモンドが会いたいと言っている、と橋渡しに来たのだった。カタリーナとマーシャ、ひいてはアニーも失うすべての発端となった”レイモンド”にキャサリンは激しい怒りの反応を見せて拒否するが・・・サムはマーシャ改めエリザベスの安全のために会う必要があると説得する。
・対面したレイモンドからキャサリンは彼の築いた犯罪帝国に加わるように勧誘される。カタリーナはソ連とアメリカという2大大国を裏切った、その娘であると知られればマーシャにもあらゆる危険が迫る可能性がある、彼女を守るために造った犯罪帝国だ、我らが愛する娘のために。
・レイモンドがキャサリンに求めたもの、それは冷静な声、判断、どんなひどい状況でも変わらぬ不屈の行動力、すべてカタリーナに提供していたものを私に。
・それに対してキャサリンが出した条件は、いつかあんたかエリザベスを選ぶことになったら、私は必ずエリザベスを選ぶ。レイモンドは、ぜひともそうしてくれ、と承諾する。
・時間は少し飛んで、レッドの犯罪帝国の掃除係となったキャプランとデンベが見守る中で、レイモンドはリズに迫る危険から彼女を守るために賭けに出る。レイモンド・レディントンはFBIに出頭した。取引材料は”ブラックリスト”(S1Ep01へ)

現在パート
・右側頭部にひどい傷跡(おそらく銃弾の射出口)をかかえ、偏頭痛にも悩まされながらキャプランはトレーラーを運転している。あるモーテルで8号室に泊まるために先に宿泊していたカップルの男も消して、何かを壁の中から回収。
・どこかのスケートリンクでは管理人らしき男がキャプランの到着を待っている。
・キャプランが回収したのはどうやらバラバラにした遺体の入ったビニール袋。
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・山男の電話を回収したレッドからの電話に出るキャプラン。キャプランはレッドからの話し合いの申し出を却下。宣戦布告する。
・いつの間にか自分の目的を忘れて、リズのことよりあんたの帝国を守ることを優先していた。それがリズのためになる、とあんたが私に信じさせた。でも(最初の約束通り)彼女のためだと思ってしたことは彼女のためにならなかった。その結果、あんたは(約束を忘れて)わたしを罰した。20年間私がしてきたことは、あんたを怪物にしただけ。
・私の犯罪帝国は崩せない、と自信をみせるレッドにキャプランが用意したカードは。
彼女がこれまで隠ぺいしてきたレッドの犯罪の証拠、彼女が消した遺体の数々。スケートリンクの氷の上には無数の遺体袋が並べられていた。
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・生きた証は身体に刻まれる。その教訓を生かすときがきた。遺体に刻まれた物語があんたを滅ぼす。

***
もう本当に!めちゃめちゃ緻密にできていて面白かった、このエピソード!夢中になって見ました。間違いなくシーズン4では一番の大傑作。
謎が解ける面白さを存分に味わわせてもらいました。これが続き物の醍醐味。

まずはキャプラン&カタリーナの組み合わせに驚かされました。てっきりキャプランはレッド経由でリズと知り合ったと思っていたので、まさかレッドとは別に彼女自身がカタリーナ母娘と繋がり(しかも密接な関係)を持っていたとは・・・!これでキャプランのエリザベスへの愛情の深さ、なぜレッドを裏切ってまでリズの無謀にすぎる計画を手助けしたのか、納得できました。
裏切るというより、そもそもキャプランはリズのためにレッド陣営に加わり、必ずリズを優先させると宣言していた、それをレッドも承知したのに、優先させた結果が気に食わない(リズとアグネスを失いかけた)からってキャプランを殺そうとした、これはキャプランにしてみれば契約違反となるわけです。

そしてキャプランはどうやらレズビアン。アニーとは完全にそれっぽかったですし、(アニーとの顛末で、なぜミスター・キャプランと呼ばれるようになったのかという3年越しの謎も解明されました)、カタリーナにもそれに近い感情を持っていたのではないかと思います。だから二重にリズが大事。レッドにとってリズがカタリーナの忘れ形見であるように、キャプランにとってもカタリーナの忘れ形見だった。愛情の深さなら負けてはいない。レッドのリズに対する愛情は本物でも、若干それを利用している部分があるのは否定できない。対して、キャプランはレッドの陣営に身を置いたのも、掃除屋となったのも、すべてリズのため、レッドに手を貸すことがリズを守ることにつながると思ったからであって見返りは何もない。リズに対して純粋に愛情のみなのはどちらであるかは明確。

今回のカタリーナからわかったこともいくつかありました。
カタリーナ自身、マーシャがどちらの子供であるかわかっていなかった(どっちにしてもレイモンドとは一緒になれないからあえて調べなかった)んですね・・・。
レイモンドはマーシャを自分の子供と信じていた。
別れ話を切り出されたレイモンドがマーシャを誘拐したことで芋づる式にカタリーナの正体がばれていき、彼女を追い詰める結果となった。
火事の夜、マーシャを抱いて逃げてきたのはレイモンドの家から、と思われるため、あの夜、現場にレイモンドはいて、口論はマーシャを誘拐したからであり、それを見た幼いマーシャが撃ったのはレイモンド、という線が限りなく濃厚になった。レッドが父?と思えるのですが・・・。
ここでちょっと引っかかるのは、”レイモンド”と呼ばれる人物のこと。
ちらっと車の中に見えたツンツン頭はレッドのように見えなくもないですが・・・レイモンド=現在のレッドであるとは、実は全然明らかにされていないのです・・・!
ここがトリックで、二人のレイモンドがいる可能性もなくはない。
その可能性にはキャプランも気づいていなくて、頭っからレイモンドはレッドだと信じている。
深読みかもしれないけれど、このあたりがシーズンクライマックスのカギになってくるのかなあ・・・。

マーシャに迫る脅威、とはカタリーナがKGBのスパイであり、フルクラムを手にしていたことから(それを幼いマーシャのうさぎのぬいぐるみに隠していたし)、マーシャがカタリーナの娘であると知れれば、いずれ結社はじめあらゆる組織が忘れ形見の元にフルクラムを奪いに来る、とレッドにはわかっていた、だから脅威よりも強い犯罪組織を作り上げた上で出頭してリズにつきまとうことにした、という第1話に戻る流れが完成しました。
フルクラムが終われば今度はカタリーナの夫アレグザンダーが登場して、リズへの脅威は去らなかった。
そして現在に至る。
キャプランの過去を描くことで、物語が出発点から綺麗につながったことに感心します。

最後のスケートリンクのシーンには、遺体袋の数と彼女の仕事ぶりにぞっとするとともに、彼女の冷静さと用意周到さに恐れ入りました、さすが!と感服したい気持ちもあります。非常にキャプランらしい戦い方でもあるし、無理のない流れ。
それに、最初の母親のお葬式のシーンの会話が実はかなり効いていて、こんな仕事量を見せられても彼女を猟奇的、サイコパス、とはまったく思わない。異常性はまったく感じず、むしろ哲学的。これは脚本家が素晴らしい仕事をしました。

次週は直接対決になるのか、決着はシーズンフィナーレにもつれこむのか。残り話数も少なくなってきました。キャプランの頭に残ったままの壮絶な傷(かつてアニーとともに撃たれた時と同じような場所であったことが命を救った。あの時、頭蓋骨にプレートを入れていて、そのおかげで命拾いしたらしい。まさにキャプランの人生を語る傷跡)を見ても、どんな勝敗になるにしてもキャプランは・・・という気がしますが。
これはもう本当に、見応えのあるシーズンクライマックスになりそうです・・・!
なんだか書き忘れている発見がまだあるような気がしますが、長くなりすぎるのでひとまずこれにて・・・。いえもうほんとに、面白かったな~~(^-^)


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 [ 2017/05/26 14:34 ]  ブラックリスト | TB(-) | コメント(4)
プロフィール

三毛猫如月

Author:三毛猫如月
家事と仕事の合間の息抜きは、チョコとコーヒーと海外ドラマ(アメドラ中心)。
海外ドラマ歴は?0年になる如月の、のんびり視聴日記です。時々、愛猫にまつわる猫話ものせてます。

最近はエピソードガイド中心、内容は予告なくネタバレしておりますので、ご注意!

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